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Jast a Traveler

カズオ・イシグロさんの本を手に入れるのは今とても大変らしい。

先日、作家のカズオ・イシグロさんがノーベル文学賞を受賞したとの一報がニュースで伝えられた時、教養のない私は「誰その人?」とソファーで変な格好をしながら首を傾げた。 そのニュースを観ながら、すぐに近所の図書館のホームページでイシグロさんを検索…

「対岸の彼女」何のために人は歳を重ねるのか。

泣くとスッキリする。今日は一日中泣いたせいか、夕方には腫れぼったい瞼とは正反対の清々しい気持ちで、どこか幸福感すら感じていた。 対岸の彼女を一気に読み終える。 「私っていったいいつまで私のままなんだろう」 専業主婦の小夜子の問いかけから始まっ…

健常者、障害者という線引き。共生社会を目指して。

私は時々、障害者側が発する「健常者」という言葉に、差別の匂いを感じることがあります。 「健常者に私達の気持ちなんて分からない」 「健常者の人は普通に仕事ができて羨ましい」 などという趣旨の発言です。 健常者といわれる人達は、そんなに障害者に対…

服薬とセルフケア。

冬期に不調が続く季節性障害(冬季うつ)という症状がある。うつ状態が続き外出も困難で、布団から出ることすら辛く家に引きこもってしまう。 また食欲が出る場合があり、特に甘いものを強く欲するようになったりと、あまりうれしくない症状が続くのだが、これ…

オフラインを楽しむためのいろいろ。

ネットの中に長く滞在していると、どうしても疲れが出て来る。 私もここの所疲れが溜まっているなと自覚するようになり、意識してオフラインの時間を増やそうと、いろいろ工夫をしていた。 スマホからSNS系や、どうしても必要とは言えないアプリを消して、本…

本は人を育てる。

最近になってようやく分かった。 本って人を作るんだ。 私がまだ小さな頃、本が家になかった。 一度だけ親戚の人がプレゼントしてくれた、たった1冊の絵本を、 何十回、いやもっと、破れてばらばらになるまで読んだ遠い記憶。 小学校に上がると、教科書がも…

不安と回避の悪循環から抜け出して、人生を楽しみ直そう。

近所の歯科に通い出して、1年が過ぎた。 名前を呼ばれ椅子に座り、エプロンを付けて台が下がるまでの間、毎度毎度よぎる「呼吸がおかしくなったらどうしよう」という不安感。 今でも出来れば避けたいという気持ちには変わらないけれど、治療に通い始めて1…

脳内をシンプルに。目的がお金の価値観を変える。

私は今のシンプルな生活をとても気に入っていて、逆に余計な物を買って部屋の中が煩雑になることを嫌っています。 だからキレイごとではなく今の私には、そんなにたくさんのお金は必要がないかなと思っています。 単純化すると悩む時間が減る どんな風にシン…

人生の悩みは薬では治せない。精神疾患を抱えるすべての人へ。

精神疾患を患うと、病気と人生の出来事が混同してしまう。 病気になった原因を頭の中で追求し、私がこんな目にあったのは親や上司が100%悪いに違いないと、時に呪う。 人の死など、大きなイベントがきっかけになることは確かだけれど、それはただのきっ…

使者からの交信 〜Remember Forever

Photo: undefined by Sue それはいつも突然現れては、私に言葉を投げかける。 目に見えない、聞こえないその声と 私はすべての思考を集中させながら 知らぬ場所からやってきた 私の知らない触れたこともない使者と、 交信をするハメになる。 時に笑わせ、時…

ただ生きているだけでは駄目なんだ。

双極性障害という、自殺率の高い疾患を抱える私達にとって大切なこと。 それは、まず生きているということ。 たとえどんな状況に置かれていたとしても、たとえ一般的な暮らしとは違う生き方をしていたとしても 「私達はとにかく、どんなことがあっても生きて…

届けたい言葉を、届けたい人へ。

信頼する人の言葉 言葉は一度発すれば、たとえそれが本心ではなくても発した人の言葉となります。 もしその言葉が嘘であったとしたら。 私はそれが嘘と気付いた後も、その言葉を飲み込むことがあります。 嘘だと分かっていてもです。 嘘だと知っていても知ら…

他と共に喜びあえる人であれ。

このブログ「双極性障害のコトいろいろ」は、メインテーマ「双極性障害」の他に、サブテーマがあります。それは「人との繋がり、信頼」です。 だいぶ前、症状に悩みながらも、それが精神疾患だとは気付かずに必死で働いていた頃、上司からお手紙をいただいた…

簡単にあきらめない。成長思考へと変化させてくれた旅。(後編)

☆前編からの続きです。 www.momoco.org 心配しなくていいんだよ。 どんな些細なことでも すべてうまくいくからさ。 ボブ・マーリー 私は一度見てみたいと思っていた夢の場所へ向かう前に、別の場所へ行きました。 それはヒマラヤのトレッキングでした。 ヒマ…

簡単にあきらめない。成長思考へと変化させてくれた旅。(前編)

自分の生きる人生を愛せ。 自分の愛する人生を生きろ。 ボブ・マーリー 長い期間、寝たきりに近い生活を送っていた頃。 服薬量が増えるのと比例して、身体が思うようにならなくなり、怒りや悲しみの感情が強くなる一方で嬉しさや楽しみの感情がほとんどなく…

双極性障害を持つ人の人生は短いんです。

最近、残念ながら調子が下がって来ています。 例年涼しくなってくると、少しずつ少しずつ気分が落ちて来て、真冬になると完全に冬眠状態になることが多いのですが、今年は少し早いです。 動けない時期が長い方なので、元気になったらやりたいと思っていたこ…

こだわりからの解放。不安障害を乗り越えるためのヒント。その2

ひとたび精神疾患に罹患すると、人は自分の内面について考える機会が圧倒的に増えます。と同時に自分の症状に焦点をあて、一日中症状の変化を追うようにもなります。 次の診察で自分の症状を的確に伝えたいという思いから、1日の気分の変化を細かくメモやグ…

逃げない勇気。不安障害を乗り越えるためのヒント。その1

今回はスタンフォード大学の心理学者、ケリー・マクゴニガル氏の著書「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」を元に書かせていただきます。 スタンフォードのストレスを力に変える教科書 私はこの夏この本と出会い、ストレスへの考え方を学んだこと…

コミュニケーションの手段なんて何だっていい。最終的には伝えた者勝ち。

本来なら人間同士とは、話すことで理解し合える生き物なのでしょう。 けれども私の場合感じた事を言語に変えさらに口から発するまで、人並み以上の時間がかかります。 なんとか正確に相手に伝えたいと思うばかりに、言葉を選ぶのに時間がかかってしまうので…

私達はネガティブだから双極性障害になったわけじゃない。

精神疾患は「ネガティブな性格」だからという理由で発症するものではありません。 どんなに健康な人でも具合が悪いときには落ち込みます。病気をすれば将来を悲観することだってあるでしょう。 自分のせいで発症したわけではない 双極性障害を患うと自分の過…

ストレスの少ない生活。人間関係編。

今現在、私はストレスがとても少ない生活を送っています。 病気になって闘病生活を続けるうちに、社会的な活動が極端に減り、人付き合いも限定されるようになったのが大きいと思います。 無理をしなくては付き合えない、しがらみのある人間関係がほとんど無…

病気を理解して欲しくて発するネガティブな発言や行動は、確かに周囲の同情を誘うけれど。

病気療養していると、周囲を気にして楽しいことを考えたり、行動することに罪悪感を感じることはないでしょうか。 「具合が悪いのに、何であんなことは出来るの?」 なんて思われるのが嫌だからいつも具合悪そうな顔をしていては、ますます具合が悪くなって…

怖がりな自分が、積極的に治療を受けなくても良い言い訳を全力で書いてみた。

今日の話はとりとめもない話なのですが、「積極的な治療、十分な治療を受ける事というのはごく当たり前のことなのか」という疑問について考えてみました。単に自分は怖がりなので、疑問というよりもただの言い訳と独り言です。 選択肢は1つではない もちろ…

イスラム教徒の友人。

私が去年少しだけ通っていた南アジアの小さな学校は、中東・アフリカからの留学生がほとんどを占める珍しい学校でした。 出国前にホームページなどを見て、彼らに会うのをとても楽しみにしていたのですが、どうして中東の学生が多く集まる学校なのかはあまり…

抑うつ的反芻の癖を直す6つの対策。

人から何か言われた事が頭から離れなくて、頭の中で堂々巡りになってしまうことってありませんか?私も調子が悪い時には特に、小さな事に反応してしまい苦しくなることがあります。 そのように特にネガティブな事柄に翻弄されて、頭の中で原因や結果をぐるぐ…

「シーラいう子」から学ぶ児童虐待について(読書感想文)

以前「幼少期の体験」についての記事を書かせていただいたことがありました。 ★記事はこちら★ www.momoco.org その記事を書きながら、ふと昔読んで衝撃だった本のことを思い出しました。 トリイ・ヘイデンの著書シーラという子という本です。少し古いですが…

信頼関係を築く5つのコミュニケーション術。

信頼関係を築くというのは、一朝一夕にはいかないものです。 信頼関係の築き方がよく分からなくて、人との関係がうまくいかないと悩む方も多くおられるかも知れません。 信頼関係を築くまでには、ある程度の時間が必要です。 私は以前、信頼関係の築き方を仕…

自分の病気を理解して欲しいのに、全然分かってもらえないと悩む人へ。

私達患者には、病気を理解して欲しいという欲求が常にあります。 日々理解してもらえない言動に、傷ついている人はたくさんいると思います。 病気を理解してもらえないイコール、自分を否定されていると感じる人も多いと思います。 それとは別に、病気になっ…

集中力を高める7つのメソッド。

仕事にしろスポーツにしろ、何か成し遂げる為には集中力が欠かせません。 これは自分のことにも言えるのですが、精神疾患は脳の病気であるため、集中力を持続させることが非常に困難に思えることが多くあります。 うつ状態の時には、「頭が働かない」「集中…

双極性障害を受け入れるまでの5つの過程。

双極性障害という病気を受容するまでには、いくつものステップを乗り越えなければならないようです。 双極性障害の人の病気の受容までの過程は、死や癌の受容と基本的には一緒ですが、慢性腎不全などの慢性疾患の病気への受容というのが一番近いような気がし…