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Jast a Traveler

母の日参り

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おばあちゃんこの前ね、大人になって初めてお父さんと電話で話したんだよ、ビックリでしょ?その時におばあちゃんが亡くなってたことを知ったの。私が中学生の時にお父さんもおばあちゃんも家を出てしまったから、味方になってくれる人がいなくなって、あの頃はすごく心細かった。
 
でも結婚、出産、育児と忙しく過ごしているうちに、いつの間にかおばあちゃんの事は忘れちゃってて。
 
謝りたいことがあるの。私勘違いしてた。どうして私を置いていなくなったんだろう、私のこと嫌いだったのかなって不思議に思ってたの、それ違ってたんだね。
 
幼い頃手を繋いで寝た夜のこと。一緒にお風呂に入ったり、お買い物に行ったり。まだ保育園児の私にお裁縫を教えてくれたこともあったね。
 
私子供だったから分からなかったんだ、本当のお母さんは誰なのかって事。
 
小さな頃母に、
 
「あんたの生みの親は私だけど、育ての親はおばあちゃんだから」
 
そんな風に言われてすごく傷ついたけど、でも結局はその通りだった。
 
おばあちゃんが出て行った後私ね、母に虐待されて家を出たの。それから結婚して子供を育てていつの間にかこんな歳になって。
 
今なら分かるんだ。あばあちゃん、あなたが私のお母さんだったのね。私が子供で大人の事情が分からなくて、おばあちゃんのことを嫌いになったことをどうしても謝りたくて手紙を書いたの。
 
勘違いしてごめんね。これからはおばあちゃんじゃなくて、「お母さん」と呼ばせてね。
 
きちんと育ててくれてどうもありがとう、お母さん。