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Jast a Traveler

貧困女性と精神疾患と風俗業の関係について考察してみました。

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性産業は、女性の社会進出の初めての職業だと言われています。

 

性産業をなくしてはならないと説く人がいますが、その理由は性産業で生きながらえる人にとって、もしそれがなくなったら路頭に迷う貧困女性が世の中に溢れかえるからだと言います。

 

要するに性産業とは貧困女性の最後のセーフティーネットとして機能していると言うのです。

 

 

広がる年齢層

 

今や風俗店では若い世代だけでなく、40代50代の女性まで年齢層の範囲が広がっています。日本社会の隠された裏側が、性風俗によって表されていると言っても過言ではありません。

 

参照 最貧困層の女性は、なぜ性風俗で働くのか

 

参照 売春にハマる、最貧困シングルマザーたち

 
 
貧困と性産業は世界共通の問題

 

話はそれますが少し前、インドのニュースで「日本人はメイドを雇わず家事は自分達で行う」と言う記事に対して、それは素晴らしい事だと日本人を褒め称えるコメントが多数寄せられました。

 

しかし一方で、それはインド人にとっては賛成出来ないと主張する意見も少なからずあったのを覚えています。

 

その主張の理由として、もしインドで「メイド」という職業がなくなっら、とたんに生活が出来なくなるインド人が国中溢れてしまうからだと言うのです。

 

そういった貧困を抱える人口が多い国にとって、「メイド」という職業は、彼らの生きる術を失うのと同じ事なのです。

 

もちろんインドでもセックスワーカーは存在します。かなり性産業は幅をきかせていると思います。

 

インドでは、貧困のために少女を売る家庭がまだまだあるからです。女児誘拐も多いと聞きます。エイズの問題も深刻です。 性産業と貧困が切り離せないという事情は、先進国だろうとなかろうと世界中どこでも同じなのです。

 

 

 

精神疾患とのつながり

 

一方性産業で働く女性には精神疾患を抱えた人も少なからずいます。

 

私も以前、精神科の病棟で出会った数人の女性に風俗で働いていると打ち明けられた事があります。

 

なかにはリストカットが止められない女の子が、風俗店で働いているとまるで当たり前のように話していたこともありました。

 

その子はお客さんとだけでなく店で働く男性店員とも関係を持ってしまうのです。 彼女には何か抱えきれないほどの苦しみを、男性やセックスで癒そうとしているように私には見えました。

 

 

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親が貧困層であったり、ネグレクトなど虐待にある子供は早くから自立を迫られることにもなるでしょう。

 

しばらく前に会ったことがある施設で育ったという知的障害の女性が「難しい仕事は覚えられない」という理由で自ら風俗業を選んだと言っているのを覚えています。

 

の子は客と落ち合うという簡単な手順すらなかなか覚えられないので、他の店へと移ることすら出来ないと話していました。

 

そういったリアルな話からも、性産業を支えている貧困女性の中には、精神疾患で働けなくなった女性がたくさん紛れていることがうかがえます。

 

 

NHKハートネットTV

 
 
貧困に陥るきっかけ

 

下の記事によりますと、日本で貧困層に陥ってしまうきっかけになるものには、主に

 

 離婚 

2. うつ病 

3. 低学歴・貧困の連鎖

 

があげられるそうです。 これは精神疾患だけを対象にしたデータではありませんが、これら3つはどんな人にとっても重要です。

 

特にこの3つがそろった時、女性が性産業への扉をたたくハードルがいっきに下がるように思います。

 

 

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精神疾患と貧困は限りなく近い存在

 

上の記事の(2)うつ病については、私達は双極性障害という精神疾患をすでに抱えていますので、精神疾患がどれだけ貧困に陥りやすいか、実体験を通じて理解していると思います。

 

精神疾患を抱えると、職業選択の幅がいっきに下がります。体調が悪いと仕事を辞めざるを得なくなることもあるからです。

 

ですから(2)による貧困については、私達はまず生きているということが大事です。

 

病気による自殺は、貧困よりもずっと悲しい結末ですから。

 

それに加えこれ以上疾患を悪化させない為にも、決して自暴自棄になってやみくもに性風俗の道に進んではいけません。

 

 

貧困の連鎖をストップさせるために

 

たとえ親から自分へと貧困を引き継いでしまっても、その貧困を子の世代にまで引き継がせない為に、結婚・出産・離婚は熟慮するべきだと思います。

 

もしそれらを防げなかった時には、せめて子供に教育だけは受けられるような環境を、出来る限り作ってあげることが連鎖を産まないために必要なことではないでしょうか。出来る限りで良いのです。

 

 

堂々と助けを求めよう
 
 
 
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性風俗業は精神疾患を抱える人ならば特に避けるべき職業であるはずなのに、逆に一番結びついてしまうのは、そこに貧困の問題を抱えるほかにありません。

 

人は苦しくなればなるほど、リスクを顧みなくなるものです。

 

明日どうやって食べ物を調達するか悩むような状態の時に、冷静にリスクなど考えている余裕などないからです。

 

身近な人とも疎遠になっていて、助けを求められない人もいるでしょう。

 

それでも誰かに助けを求めることは、けっして恥ずかしいことではないと私は思います。

 

たとえ明日のごはんに困ったとしても、日銭の稼げる風俗業でなく自治体や団体の相談窓口にまずは連絡してみてください。

 

そんなの無駄だなんて決して諦めないで欲しいです。

 

だってその方が外で寝るよりずっとマシだもの。

 

助けを求めることは私達の立派な権利なのですから。

 

 

<相談機関などの情報が載っています>

こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト ※くれぐれもこんなのにはひっかからないで下さいね! 参考図書

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