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Jast a Traveler

簡単にあきらめない。成長思考へと変化させてくれた旅。(後編)

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☆前編からの続きです。

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心配しなくていいんだよ。 どんな些細なことでも すべてうまくいくからさ。 ボブ・マーリー

 

私は一度見てみたいと思っていた夢の場所へ向かう前に、別の場所へ行きました。 それはヒマラヤのトレッキングでした。

 

ヒマラヤといっても観光ルートを歩くトレッキングなので、山好きな人や体力のある人にはそれほど難易度が高いコースではありません。

 

がしかし登山などしたこともなければ、寝たきりから這い上がったばかりという私にとっては、とてもキツいコースでした。

 

初めての海外旅行で、どうしてこんな苦しいトレッキングを申し込んだのか、自分でも訳が分かりませんでしたが、とにかく頑張りました。そして2日かけて登った翌朝、日の出を見るためにさらに少し登った丘にやって来ました。 そこはヒマラヤの山々が見渡せる、見晴らしの良い丘でした。

 

 

まぶしい光の中で

 

真っ暗闇に薄暗い光が少しずつ広がっていき、真っ白な山々が姿を現し出すと、さらに神々しい光がヒマラヤを照らし始めます。

 

ゆっくりゆっくりじわじわと輝きを増して行くその光景に、シャッターを切りながら、ここに上り詰めるまでのこと、生まれ育った場所や家族、大人になってからの仕事やたくさんの出会い、病気のために物理的にあきらめざるを得なかったもの、療養中の苦しい思い出、身体を起こせるようになってから今この場所に立つまでの道のり、いろんな出来事が映像となっていっぺんに頭の中を流れました。

 

私はたくさんの観光客がいることを気にもせず、しゃくりあげて泣いていました。今までの苦しかった療養生活に比べたら、人前で泣くことなんて別にたいしたことではありませんでした。 その時に思ったんです。

 

「あきらめなければ、もっと夢が叶うかも知れない。」

 

 

 

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あきらめるなんてもったいない

 

夢を叶えるまでには、今回のトレッキングのような強い苦しさを伴ったとしても、その先にあるヒマラヤの朝焼けのような見た事のない世界が待っていると思うと、簡単にあきらめるのはもったいな過ぎる、とその時強く思いました。

 

けれど私のその先の療養生活は、決してうまくいっているとは言えませんでした。以前の寝たきりから起き上がれるようにはなったけれど、症状が抜けきらず仕事を始めては挫折するの繰り返しでした。

 

それでも投げやりになってあきらめることはなくなりました。 何度落ちても這い上がれることを知ったからです。 苦しさのその先には、180度のヒマラヤの朝焼けが必ず訪れると信じることが出来たからです。

 

 

誰もが自分自身の視野の限界を、世界の限界だと思い込んでいる  -ショーペンハウアー

 

 

旅はその後も私にいろんなことを教えてくれました。

 

あきらめないことはもちろん、限界は自分が勝手に決めた場所よりもずっと高い所にあること、勇気を出して自ら手を伸ばせば、物事は良い方向に解決していくものだということ、好きなこと楽しいことをもっともっと求めても良いこと、等々。

 

病気だから。家族や友人、職場の人とうまく行っていないから。仕事を辞めたから。お金がないから。

 

それらは自分が勝手に決めた限界です。こういった考えを周囲の人に強要はしませんが、自分の心の中でだけはそう信じています。

 

だから泣いても落ち込んでも、またすぐ立ち上がろうともがくし、そんな風にもがいている自分のことも、今は何となく好きになってきました。

 

 

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旅は私の凝り固まった思考を、成長思考へと変化させてくれました。

 

人は一生懸命生きている人、夢を叶えようと頑張っている人を応援したくなるものです。あきらめて生きている人よりも、あきらめないでもがいてでも生きている人の幸せを願いたくなるものです。

 

私の周囲にも、ちょうどそんな風に頑張っている人がいて、今度は私がその人の夢が叶うように役に立ちたいと願っているところです。

 

 

☆前編

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