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Jast a Traveler

イスラム教徒の友人。

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私が去年少しだけ通っていた南アジアの小さな学校は、中東・アフリカからの留学生がほとんどを占める珍しい学校でした。

 

出国前にホームページなどを見て、彼らに会うのをとても楽しみにしていたのですが、どうして中東の学生が多く集まる学校なのかはあまり深く考えていませんでした。

 

私のいるクラスの中身は、中東の子らの中に日本人の私とタイ人の男女の3人だけが浮いているという、面白い構図で出来ていました。 この学校に入学してすぐに、私はサウジアラビアの男の子とタイ人の男女と仲良くなり4人で毎日一緒に遊ぶようになりました。

 

その頃はまだタイの女の子だけが多少英語が話せて、後の3人は意思の疎通がめちゃめちゃだったのですが、それはそれで面白くて毎日が楽しくて仕方がありませんでした。

 

 

イスラム系の語学学校

 

彼らは全員イスラム教徒でした。 中東やアフリカだけでなくタイ人の二人も、タイ南部のムスリム居住地域からやってきた敬虔なイスラム教徒でした。

 

入学してからやっと気付いたのですが、私が何も考えもせずに選んだ学校はイスラム系の語学学校だったのです。 ほぼ全員がムスリムという環境で過ごすことになった為、私は必然と彼らに生活を合わせる形となりました。

 

 

祈りの時間

 

彼らは朝が早起きです。朝の5時や6時にメールで私を叩き起こします。

 

友人「朝の礼拝してきたよ♪」

 

私「早起きなんだねえ」

 

友人「うん、また寝るけどね♪」

 

という報告メールが早朝から嫌がらせかと思う位いろんな人から届きます。

 

そして私のことを起こしておきながら、彼らはさっさと2度寝します。 私は1度起きたら眠れないので、宿題をやってから学校に行くのですが、彼らは毎朝遅刻するし宿題は私のノートを書き写すしテストはカンニングしまくりです。

 

だけどお昼の1時位になると、また真面目に学校の片隅で礼拝が始まります。

 

初めのうちは神聖な儀式だからと遠慮して遠くから眺めていました。けれど一番仲良しだった男の子が、私にイスラム教がどれだけ素晴らしいかということを伝えたくて仕方がないようで、礼拝の仕方を教えてくれ、さらに礼拝の様子の写真や動画を撮らせてくれるようになりました。

 

そして夕方からいつも遊びにいく大きなショッピングモールの中で、夜の礼拝が始まります。

 

これは本当に驚きでした。多くの人々が行き交うフードコートで礼拝をし始めるからです。 さらに驚いたことは、フードコートで食事をする人達は彼らの礼拝シーンに特別感心を示すことがなかったのです。

 

少なくとも日本では考えられません。

多宗教国家の国であるが故に成せるのだと思います。 あれだけいい加減でふざけた彼らが礼拝の時だけはまったく雰囲気が変わるギャップに、大変新鮮味を覚えたことを忘れません。

 

 

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学校近くのモスクで
 
 
モスクへ潜入

 

時々彼らにお願いして、モスクにも連れて行ってもらいました。

 

今までマレーシアでシーク教の礼拝所に入った経験はあったのですが、モスクは初めてです。

 

シーク教の礼拝所では、スカーフのような布を頭に纏えばご飯が無料で食べられるというのを聞いて、欲深く足を運んだのですが、今思えば失礼なことをしてきたなあと少し反省しています。

 

★この人が訪れた所とまったく同じ場所です。 モスクは男性のみですので中までは入れませんでしたが、タイの女の子について来てもらい、門の中に入り少しの間だけ写真を撮らせてもらうことが出来ました。

 

他に女性だけしか入れないモスクもあり、そちらもタイの子が連れて行ってくれたので中に入ることが出来ました。

 

そこは女性だけなので小さな子供も多くいて、とても和やかな雰囲気の場所でしたので、私もみんなの真似をしながら礼拝をさせてもらいまいした。

 

これは学校にいる他の日本人の人達もまだ許されていないようだったので、大変貴重な体験でした。

 

 

ハラル(ハラール)食

 

彼らとご飯を食べに行く時は、何が食べたいなどと主張せず彼らの言うなりにするのが鉄則です。

 

彼らはハラル食(ハラール食)といわれる食べ物しか食べられないからです。

Wikipediaハラールとは

 

ハラル食とは 私達が知っているハラルとは、イスラム教徒は「豚肉は食べてはいけない」という事くらいでしょうか。

 

同じタイ料理の店でも、彼らはハラル食の店でないと入ることが出来ません。ですからお店のことは彼らが一番調べて良く知っているので、すべておまかせしなければなりません。

 

だいたいケンタッキーかアラビア料理のレストランかハラル食のタイ料理屋さん、そしてムスリムのタイ人が集まる家で、みんなで自炊して小さなパーティーをするのが決まりでした。

 

彼らは日本食が食べたいといつも言うのですが、私が知っている現地の日本食レストランの人気メニューは、彼らには禁忌の「豚肉の生姜焼き定食」でしたので、その時点で彼らを連れて行くのは不可能でした。

 

 

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左手禁止令

 

イスラム教徒は基本的には右手を使ってご飯を食べるのですが、私達が一緒に過ごしている間はみんなスプーンやフォークを使っていました。

 

しかし彼らはどうしても私にイスラム教を知って欲しいようで、ご飯の時やジュースを飲む時など、左手を使う度に大騒ぎしだすのです。

 

私は両利きですが飲み物は左手で飲むのが癖なので、授業中にジュースを飲む時でさえ遠くから、 「ああ、また左手使ってる!」 と笑いながら叫ばれてしまいます。

 

私は左を使う癖がなかなか直せないので、1時間に5回位は大騒ぎされていました。彼らは陽気なので単にふざけてるだけなのですが、無理矢理右利きに矯正された子供の頃の出来事が蘇り、密かにブルーな気分を味わうという始末でした。

 

 

ヒジャブ

 

ある時仲良しのタイ人の女の子に、ムスリム女性が身に付けるヒジャブを無理矢理頭に巻かれて化粧をされ、クラスに一人放り出されたことがありました。

 

もう授業が始まっていたので、クラス中の子達が入って来た私を見て案の定大騒ぎし始めました。

 

初めてのムスリムスタイルがとても恥ずかしくてずっと顔をバッグで押さえながら授業を受けたのですが、とにかくみんなの歓声はもの凄いものでした。

 

まるで仮装大会に出場したかのようでした。

 

クラス全員が興奮して、

 

「うわあ、ムスリムだぁ!!」

「すごくキレイ!!」

「恥ずかしがるなよ!!」

「今日からムスリムになるんだぞー!!」

「結婚しよ!!」

 

もはや授業どころではありませんでした。お祭り状態です。それを知った先生達までやってきて、撮影会が始まったほどでした。

 

 

★ヒジャブの纏い方★
 
 
非常に親日的です。

 

中東諸国の人々は、非常に親日家です。現在はビザの取得が難しい為に来日することは少し困難なのですが、みんな日本に遊びに来たくてうずうずしています。

 

クラスの授業で雑談になると、みんな必ず私に日本のことを質問してきます。

 

「日本のアニメは今何が流行ってるの?」

「家の車はトヨタ?」

「箸の持ち方教えて!」

「ゲーム大好き!」

「何でもいいから日本語話して!」

 

そして私が何か話すたびに、みんな気持ちが良い程大喜びしてくれます。

 

私以外全員男子というのもありましたが、日本人というだけでこれだけ喜んでもらえるなんて感無量でした。

 

彼らの一人が、中東の人々に日本を紹介するTV番組があるよと教えてくれたので、中東から見た日本に興味がある方はぜひご覧下さい。

 

 

★視覚障害者編★
 
 
★盗難編★
 
 
イスラム教徒は人間的な人達です。

 

こんなに素直で無邪気な子達は、現在の日本では小学生でさえいないかも知れません。

 

学校が楽しいなんて思ったのも生まれて初めての経験です。

 

一夫多妻制の国に住む彼らには、たくさんの兄弟や従兄弟がいます。

 

一夫多妻というと、家族間がどろどろとしたイメージが私にはありましたが、彼らの中に大きな隔てはないようでした。

 

もちろん各家庭によって違いがあるものだとは思いますが、母親は違えどもすべての子供が彼らの家族という考えのようでした。

 

ある時学校で、先生がみんなに兄弟の人数を聞いたことがありました。

 

「全部で10人兄弟だよ」

「僕の家は兄弟が5人と姉妹が4人」

 

などと答える子が殆どで、沢山いることが自慢のようでした。

 

私が「一人です」と答えると、みんな信じられないといった表情をするのでした。

 

小さな頃から、老若男女たくさんの人達に囲まれ可愛がられながら暮らす彼らは、自ら必死に学ばなくても人との関わり合い方や信頼関係の構築の仕方などは自然と身に付いていることが分かります。

 

「老を敬い幼きを愛する」

 

という教えを、日本人は言葉で理解しようと努めるのに対し、彼らは幼い頃から自分の大勢の家族や周囲の人達、そしてイスラム教の教えから自然と学んでいるのだということが、彼らの普段の人への接し方から伝わってきました。

 

沢山の家族に囲まれて愛情に満ちた暮らしを送っている彼らには、疑うという感情がどんなものか理解していないようにも感じました。

 

物や愛情を受け取ることが当たり前の彼らは、同じように人に与えることが大好きです。

 

大勢でご飯を食べに行っても、自分が食べることよりもみんなが楽しそうにお腹いっぱい食べられるように、一人一人に気を配り冗談を言って笑わせる様子は、とても20才前後の子供とは思えない姿でした。

 

彼らが大富豪の家庭に育ったというのも大きいかも知れません。

 

 

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違いを理解しあうのは楽しい。

 

私が滞在していたのは、ちょうどISによる日本人人質事件が報道された最中のことです。

 

日本国内は沈んだムードで、とても海外旅行を楽しむどころではない大変な状況だったことはニュースなどで知っていました。

 

ムスリムの彼らは、日本人のこの事件の事を私よりもよく知っていて、本当に残念なことだと話してくれたのと同時に、本当のムスリムはそんなことをするなんてあり得ないということを私に納得させる為に、イスラム教の素晴らしさを毎日私に教えてくれていたのでした。

 

あの時彼らと知り合わなければ、私もイスラム教徒というのは過激で偏った考えの人達なのだろうとしか思わないで終わったかも知れません。

 

こんな事は皆さんご存知のはずですのでお話しする必要はないのですが、他国の文化や宗教の違いを認め合っていくことは、健康な人が障害者の気持ちを理解しようとするのと同じように大切なことです。

 

障害を持つ人が周囲の人に理解をして欲しいと思うのと同じように、障害がある人もまた別な違いがある人の生き方を尊重していくことは、自らの見識を広める事と同時に視野が広がり、今よりも自由になれるチャンスにも繋がるのではないでしょうか。

 

 

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最後に

 

結局肝心な語学の方はまったく進歩しませんでしたが、あの学校を選んだ事は私にとって本当にラッキーなことでした。

 

ムスリムの友人を持てた事と、彼らから学んだ多くの貴重な体験は私の大きな財産です。

 

現在世界のイスラム教の人口は16億人と言われています。世界全体の23%です。

 

2050年にはキリスト教と並び約30%、そして2100年にはキリスト教を上回るとされています。

 

イスラム教人口の増加や入国査証の緩和などにより、これからたくさんのイスラム教信者の人々が日本に訪れる事になるでしょう。

 

親日家の彼らの期待に応える為にも、日本人はもっと他国との違いを受け入れていくべきではないかと私は思っています。

 

InshaAllah...

 

 

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